au版Xperia Z4(SOV31)を1ヶ月使ってみた感想【長期使用レビュー】

 2024年8月9日

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7月に名古屋で開催された #Xperiaアンバサダー のイベントで、au版 Xperia Z4(SOV31)を1ヶ月間お借りしたので、使ってみた率直な感想をまとめさせていただきます。

主に、機能紹介やスペックよりも、使い込んでみないと分からない実使用感。という部分にフォーカスして書いていきたいと思います

一応、アンバサダーということではあるのですが、特に頂いたものがあるわけでもないので、思ったことは書きやすいかなー。とは。(普段から好きなように書かせてもらっていますが)

※2016/3/7 文章ブラッシュアップ

Androidとしては高級感のある外装

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いきなり褒めててアレですが、Xperia Z4 の外装の高級感は Android としては上質です。日々の生活の中でも、他の端末との「格の違い」をしみじみと実感できるポイントとなるでしょう。

細かい部分を書くとキリがありませんが全体の質感はもちろん、例えば、キャップレス防水のUSB端子などもちゃんとレイアウトの軸を意識して配置されていたり、フロントカメラ・ロゴ・センサー開口部もちゃんとデザインが入っているなど、眺めていても安心感・安定感のある外観が特徴です。

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この辺りはリンゴマークの某製品ではわりと当たり前なのですが、Andorid ですとこの手の「機能上、必要なパーツの配置」にまで妥協無くデザインが入ってるか疑わしい製品は珍しくありません。特に、格安スマホではその違いが質感の差として目立つわけです。

Xpeira Z4 をそういうレベルの Android 機や、特に格安スマホなんかと比べるのはどうかと思いますが、しかし事実としてそのような製品とは明らかに一線を画した、しっかりと所有欲を満たしてくれるスマホ。と思ってもらって大丈夫です。

Z3からの軽量化と薄型化は意外と大きい

また褒めててアレなんですが、長期で使っているうちに、だんだんと愛機 Xperia Z3 が重く、野暮ったく感じられるようになってきました

それは恐らく、Z4 の軽量化と薄型化のお陰かなー。と感じています。

写真は左が Xperia Z3、右が Xperia Z4 ですが、Z4 は明らかに薄く、重量も Z3 比で8グラム軽量化されました。
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カタログスペックで見れば0.4mmと8グラムと、ごく僅かな数字の違いに過ぎませんが、これが不思議なもので、Xperia Z1 ~ Z3 世代でよく感じられた、持っていて金属フレームが指にめり込む不快感の改善に繋がっているのは使ってみないと分からない嬉しい点です。(感じ方には個人差があるかもしれませんが)

カメラの「プレミアムおまかせオート」の料理認識が嬉しい

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Android でカメラが良い機種。という理由でずっと Xperia を愛用してきた僕ですが、Z4 のカメラの「プレミアムおまかせオート」が料理を自動認識するようになった点は見逃せない点として取り上げさせていただきます。

実は、Xperia Z3 / Z3 Compact でも、カメラをマニュアルモードにすれば、手動で料理モードに切替える事はできましたが、恐らくは操作方法が知られていないことと、あとは切替が面倒という理由から、素のモードのままで撮影して、「飯マズカメラ」と評されることは珍しくなかったと思っておりまして。

しかし Z4 からは自動で料理を認識し、カメラの右下に「料理」マークを表示。飯ウマ化を目論んでいます。

これ非常に面白い機能で、その仕組みが気になるところですが、恐らくはお皿の有無で料理かどうかを判断しているものと思われます。

料理モードの絵作りは良い意味で「ソニーっぽくない」、TwitterとかFacebookなどのSNS受けしそうな、ビビッドな色味となっています。
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社内政治の事とかも考えると、「良くもまぁ、ここまでソニーっぽくない画作りの製品を出せたよなー」と、思いが巡る部分もあるわけですが、せめて料理くらいは飯マズやめようぜ。ということで色々と内部調整されたのかもしれません。

個人的には「SNS向けモード」みたいな名前で、料理・風景を問わず、iPhone っぽい「のっぺり&ビビッド」な画作りのカメラモードが用意されても良いんじゃないか。とは思ったりもするわけですが、とりあえず、Z4 のお料理自動認識機能は、蟻の一穴として歓迎したいと思います。

Snapdragon史上最高に爆熱?スナドラ810は大暴れ

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Xperia Z4 は最新SoC「Snapdragon 810」を採用しており、非常に高いパフォーマンスを実現しています。

しかし、それと引き換えにかなりの発熱とバッテリー持ちの問題を抱えているのも事実です。

長らくいろんなスマホ・タブレットを使ってきましたが、Snapdragon 810 は、今まで使ってきた Snapdragon シリーズの中でも、文句無しに最爆熱の SoC と言えます。

例えて言うなら、Intel の Atom Z3580 よりもかなり熱く、初代 Tegra よりはちょっとマシだけど…、タブレット向けSoCの Tegra K1 とかそういうレベルの爆熱ぶりと言えます。スナドラ将軍大暴れ。とか、ぼちぼち Intel のファブで製造した方がいいんじゃね?などと、うっかりブログに書きたくなるような熱さです。

とはいえ、手元の Z4 の動作自体は非常に安定しており、決して初代 Tegra みたいに不安定になる事はありません。

しかし、気温が温かいとカメラの高温警告が頻繁に出たり、車のダッシュボードでの充電中や重いアプリを使用中は熱で処理が重くなり操作感が悪化するなど、熱と冷却についてはコツが必要と言わざるを得ません。

Xperia Z4 では薄さや音質確保の絡みもあって放熱が難しいのかもしれませんが、特に、裏面上部が局所的に非常に熱くなるので、使い始めの頃は不安を覚えます。

同じく Snapdragon 810 を搭載する HTC J butterfly HTV31 なんかだと、背面全体がもう少し均等に熱くなる気がするので、もうちょっとなんとかならなかったのかなー。とは思う部分です。

(追記:放熱性能に関しては Xperia Z5 でヒートパイプが増設され、かなり改善されています。)

通常使いでのバッテリーの持ちは悪化

爆熱。という事からも推測できるとおり、バッテリーの持ちは、はっきり言って Z3 よりも悪化しています。

もっとも、Xperia Z3 は Android 史に残るレベルで極めてバッテリー持ちの良い機種でしたから、それと比較するのは酷かもしれません。感覚としては1日中 Google マップをカーナビとして使っても、帰宅までにバッテリ切れを心配することは少なかった Z3 と比べると、Z4では明らかにバッテリーが心配になる、そういう使用感です。

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上の写真は Z4 の内蔵バッテリですが、容量が 2,930mAh とZ3より若干ダウンしました。

Z4 の軽さと薄さは実使用感にとても良い影響を与えているので、バッテリや放熱とのバランスの取り方はとても難しかったのだと思いますが、単純にバッテリの持ちに関してだけ言えば、これまでのZシリーズの進化からはちょっと外れた機種だと思っておいた方が良いでしょう。

Xperia Z4 にはスタミナモードが搭載されているので、その辺りもうまく使うとバッテリの持ちは改善できそうですが、Z4 が特にバッテリーを喰うのは基本的に高負荷時と思うので、ある程度の諦めも必要な部分とは感じる部分です。

まとめ

ARカメラ機能が楽しい、とか、ハイレゾ対応の強化、とかとか、Xperia Z4 ならでは魅力は色々詰め込まれてはいるのですが、そんな中、敢えて、基本機能の使用感に絞って、数値やスペックでない実使用感をレビューをしてみました。

辛辣なことも書きましたが、でも、トータルで見ると、やっぱり最新機種はいいよねー。という部分は確実にあります。

特に、Google マップや Ingress などのグラフィックを多用するアプリで顕著ですが、GPU周りは Z3 世代と比べて相当進化しています。間違いなく手元にある端末の中で最強の部類に入る端末なので、返却するのがもったいない機種だねー、とは確かに感じるわけです。

情強の方々なんかは、「俺は Cortex-A57 系の Snapdragon はパスして、Snapdragon 820, 620, 618 あたりまで様子を見るぜー」という人も多そうですが、果たして彼らがこのパフォーマンスの誘惑に勝ち続けることができるのか?我慢できるの?(ニヤリ)という部分は確実にある、そういう魔力との戦いの話にはなってくると思うんですよね。

で、買うならどの機種にするの?という話になってきた時に、国内だと Xperia ブランドの強さは間違いなくあるわけで、選択肢として入ってくる機種かと思います。

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