GalaxyじゃないS7。200ドル台前半のデカコア(10コア)スマホ「Elephone S7」レビュー

中華スマホの個人輸入ならここも選択肢のひとつ。という感じになりつつある GearBest さまより、デカコア(10コア) SoC「MediaTek Helio X20」搭載スマートフォン「Elephone S7」をご提供いただいきました。

ということで、例によってフォトレビューを中心に、脇道にそれてゆく感じで紹介していきます。

中華スマホらしく荒削りさはあるものの、200ドル台前半、安ければ100ドル台中盤で買えて Antutu 7万台という、コストパフォーマンスの良い機種です。今だと Antutu 9万台の Helio X25 版が出ていますので、そっちも面白い選択肢かもしれません。

それでは、さっそくレビューしていきましょう。

外箱は質素な感じ。

elephone_s7_photo_review_12_sh

届いたのは4GB RAM+64GB ROMモデル。IMEIが2つ書かれているのはデュアルSIM機だから。

elephone_s7_photo_review_13_sh

香港からの発送でした。

elephone_s7_photo_review_14_sh

付属品はUSB電源、micro USB type B ケーブル、クイックスタートガイド、SIMカード取り出しピン、簡素なものですがTPU製スマホケースも付属。

elephone_s7_photo_review_18_sh

届いたのは EUプラグタイプでしたが、まぁ、その辺は愛嬌ってことで。ちなみに AC アダプタの出力は 5V/2.0A。まぁ、付属の電源なんて使わないしいいかな感。

elephone_s7_photo_review_25_sh

外観はこんな感じ。初めて中華スマホ買う人に言っておくと、中の包装とかはそんなに丁寧ではありません。箱より中身です。保護フィルムの外側が汚かったりしても、剥がせば問題ないので気にしないことが大事。

elephone_s7_photo_review_27_sh

外観比較。左から Galaxy S6 edge、Elephone S7、Galaxy S7 edge です。S7というネーミングだけあって、フロント部分は Galaxy S7 を意識しているようです。

elephone_s7_photo_review_22_sh

左が Galaxy S7 edge、右が Elephone S7。2.5Dガラス採用で端には丸みがありますが、画面はフラット。

elephone_s7_photo_review_11_sh

背面はこんな感じ。フィルムを剥がすと…

elephone_s7_photo_review_20_sh

特徴的なメタルのポリッシュ仕上げ。かなり光沢があります。熱は篭もらないでしょうが、ガラスでカバーされていないので傷は付きやすそう。とっとと付属のケースに入れたほうが無難です。

elephone_s7_photo_review_34_sh

背面カメラは1300万画素。まだあまり使っていませんが、あまり期待しない方が良いです。比べる相手次第では悪く無いと思う人もいるかも。

elephone_s7_photo_review_35_sh

デュアルSIMスロットのうち1つはSDカードと共用。SIMサイズは2つともnano SIM。DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)対応です。

elephone_s7_photo_review_26_sh

主要な対応バンドは、4GがFDD-LTE B1/3/7/8、3GはWCDMA B1/8。

底面。

elephone_s7_photo_review_28_sh

右側面。電源とボリュームがあります。

elephone_s7_photo_review_29_sh

上面にはヘッドホン端子。

elephone_s7_photo_review_30_sh

左側面にSIMスロットとSDカードスロットがあります。

elephone_s7_photo_review_32_sh

戻るボタンとタスク切り替えボタンはありません。画面下の物理ボタンはこれひとつです。

elephone_s7_photo_review_7_sh

どういうことかと言うと、軽く1回タッチで戻る。1回押し込む or 2回軽くタッチでホーム。長押しでタスク切り替えという仕組み。Freetel の SAMURAI REI みたい。ちなみに指紋認証もこのボタンです。とにかくここを触ればすべてOK。という機種になっています。

劣化が心配なホームボタンを押し込まなくても使う方法がある。というのは安心感があります。

Galaxy S7 edge では画面がデカくて親指の付け根で画面右下のタスクスイッチボタンを触ってしまいイライラすることが少なくありませんが、この機種のボタンは意外と良く考えられています。慣れは多少は要るかもですが。

液晶はフルHD。デカコア(10コア)SoC の MediaTek Helio X20 を搭載。

elephone_s7_photo_review_69_sh

CPU構成は、「Cortex A72 2.1GHz x2」+「Cortex A53 x4」+「Cortex A53 x 4」の計10コア。負荷に応じて必要な数のCPUだけが稼働します。

発熱はある程度使ってみないと分かりませんが、フル回転だと Snapdragon 820 機に比べてちょい熱くなる印象。冬場の普段使いならほとんど気にならなさそうに思います。

Antutu スコア。比較対象が国内では価格が倍はする格上ばかりで可哀想ですが、左から Huawei P9、Elephone S7、Galaxy S7 edge。実測で73000~77000台のスコアと思えば良いです。

elephone_s7_photo_review_6_sh

MediaTek の SoC は3DとCPUが弱く、そこで大きくスコアを落としている印象です。2D周りのベンチマークは良いので、触った感じはお値段以上なんですけどね。

ポケモンGOなどの位置ゲーも動きますが、Antutu 3Dスコアは14,688。内訳は[孤立]が9,283、[ガーデン]が5,405。ミッドレンジレベルということで、3Dゲームをガンガンやる用途にはオススメしづらいかもしれません。

2D周りに影響する「UX」のスコアは30,933とそこそこ。RAMの速度も十分。AOSPベースのシンプルなソフトウェア構成ということも手伝ってか、スコアの割にはよく動きます。

実は Elephone S7 は現在、高速化+3D強化版の MediaTek Helio X25 搭載モデルが出ています。価格はそう変わらないので、コスパ的にはそちらもかなり面白い存在と言えそうです。

プリインアプリはこんな感じ。必要最低限です。

elephone_s7_photo_review_46_sh

elephone_s7_photo_review_47_sh

最近は僕もそっち系にそこまで通じていないのでアレなのですが、触った感じ、欧州版をベースに日本向けカスタマイズしてある雰囲気というか、まぁ Google 系アプリがほとんど入っていないのを見るに、なんとなーく、空気は読めるところではあります。

あと、こっち系も僕は知らないんですが、少なくともこのバージョンは普通にドコモやドコモMVNOのSIMを認識できると聞きました。日本人が使う分には技適的に色々問題がありますが。

セールを狙えば似た価格で中華 Snapdragon 820 機も買えかねませんが、最初から Google Play ストアが入っていたり、日本語が選択できたりと手間も少なく、悪い気はしない機種です。

今から買うなら高速化されている Helio X25 バージョンがオススメかも。

デカコア(10コア)CPUってどんなだろ。とか、MediaTek 機を触ってみたいという人には比較的とっつきやすい機種なんじゃないでしょうか。

細かいことを書けば、なんだかんだで高級感はそこまでないですし、タッチパネルの反応は悪くないもののタッチの解像感が他機種に比べて少なめとか、色々ありますが、3Dゲームのパフォーマンスを求めないならお手頃価格のサブ機として割と扱いやすい部類の端末と思います。

Antutuのスコアが振るわないのは3D性能がかなり大きい要因なので、2Dメインなら意外と使えるお値打ち端末と思います。

\ 記事をシェアしよう! /
Hatena Pocket Line

コメントを記入