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家電の防振や「うなり音」対策に「激落ちくん」が捗る件【低周波音】

 2024年9月11日
扇風機の下に防振用にウレタンフォームを置いた写真

今回は、家電製品から出る「低いうなり音」や振動の対策・裏ワザを紹介します。

2012年に初版公開した記事ですが、12年以上経った今でも使っている方法なので、最新情報も含めてお届けします。

今でこそ知る人ぞ知る方法ですが、当時は Google 先生に聞いても出てくるのは高価な防振ゴムマットばかり。この手のノウハウがなかったので記事化したものです。多分、本家。

主に洗濯機や冷蔵庫などの重さのある家電ではなく、床置きの軽い家電向けの防振・静音化対策として書いていきます。

最近は何でも回ってる→何でも振動してる

最近の住宅はあちこちでモーターが回っており、なんというか「天空の城ラピュタ」の「何でもプロペラ主義」の様相を呈してきてる感があります。

基本的に「回るモノ=振動するモノ」ですから、こうも世にモーターものが増えてくると、深夜の自宅みたく静かな場所では不快な振動やうなり音、共鳴、共振が気になるケースが少なくないよねー、と思うわけです。

たどり着いた先はメラミンスポンジ「激落ちキング」

というわけで、家電から床に伝わる振動を抑えるべく色んな素材を試したところ、お値打ちで効果が高く、入手性もいい…となると、LEC のメラミンスポンジ「激落ちダブルキング」が一番バランスが良いのでは?という結論に辿り着きました。

LECの激落ちダブルキングの写真

サイズは138×300×32(mm)。オススメのダブルキングは2枚入り。(2024年現在は厚さ29mmになっていますが、今回の用途であれば問題ありません)

激落ちダブルキングのパッケージ裏、詳細写真

ポイントは厚みと大きさ。

激落ちくん以外のメラミンスポンジやウレタンマットでも効果があるかもしれませんが、今のところコレが一番信頼できると感じています。

2枚つなげれば大物も置ける!

昔は、巨大サイズ(29 x 30 x 3cm!)の「激落ちMAX」もありましたが、そちらは恐らく終売。

現在の最大サイズは「激落ちMEGA」ですが、我が家の近所のホムセンには2枚入りの「激落ちダブルキング」までしかないので、これを横につなげて大きな1枚にして使っています。

激落ちくんを2枚張合わせる方法。接着位置の図説

セメダインでくっつけて、ひと晩乾かせば完成。
出来上がりはこんな感じ。

激落ちくんを2枚張合わせる方法。完成写真

このサイズなら、大物家電以外の大半をカバーできます。

我が家では扇風機や空気清浄機、除湿機、ファンヒーターのように「モーターが盛大に回る床置き家電」のうち、特にうるさいものにはコレを使って制振しています。

扇風機を置くと、こんな感じのサイズ感。

扇風機の下に激落ちくんを防振用に置いた写真1
扇風機の下に激落ちくんを防振用に置いた写真2

メラスポなので、はみ出た部分を簡単に切り落とせるのも便利。

扇風機の下に激落ちくんを防振用に置いた写真3

たったこれだけで、扇風機から床に伝わる振動がウソのように少なくなりました。

安価で手軽な方法なので、床鳴りが気になる方や静音マニアの方は騙されたと思って試してみると良いです。

ただし、今回の方法では家電自体の音が小さくなるわけではなく、振動による床鳴りが軽減されるだけなので注意。

特に厄介な共振が起きている場合、そもそも効果がないことも。とはいえ、歩くと軋むクッションフロアから硬いフローリングまで、様々な環境で多くのケースで効果があったのも事実。

とりわけ柔らかいクッションフロアのフローリング環境では「静音化の救世主」になる可能性があるので、ぜひ、ダメもとで試してみてください。

ただし、重くてスポンジが潰れるもの、倒れると危ないもの、熱くなるものや燃えるモノは避けるべきでしょう。石油ファンヒーターとか。

ホームセンターで買うのが一番安いかな

私はいつも近所のホムセンで買っています。

「激落ちダブルキング」が入手できない人のために通販のリンクも貼っておきますが、サイズが大きいので送料が高くつくかも。5枚入りなら通販でも値段的にリーズナブルかもしれませんが。

順に1枚入り、2枚入り(オススメ)、MEGAの4枚入りです。

NASや除湿機など様々な家電の防振に

我が家では、以下のとおり幅広い家電の防振・防音に活用しまくっています。

  • HDD搭載NAS
  • 除湿機
  • 空気清浄機
  • 加湿器
  • 扇風機
  • サーキュレーター
  • デスクトップPC

特に、長時間電源が入っているモノでは効果絶大で、静かな時間帯でもほとんど耳障りな音を感じなくなります。

静音マニアの独り言

オーディオの世界では振動除去・制振にインシュレーターやスパイクと呼ばれるモノを使うと聞きます。

その頭があったので、制振の王道は「極力細い足を付ける事」かと思っていたのですが、このメラミンスポンジはビタッと接地してるのに振動を吸収してくれる「謎の素材」です。

これ以外にも静かに暮らす知恵ってのは色々持ってまして、例えば、寝室で床から上がってくる振動が気になる場合はベッドにするか、難しい場合は「すのこ」を敷き、数本の足で「すのこ」を頭のあたりだけでも少し浮かせると床から上がってくる振動が軽減されるとか。

また、個人的な偏見ですが、冷蔵庫やエアコン、換気扇は三菱電機製でかつ静音と謳っている製品なら割と信用できる、とかとか。

近頃は、規定の測定周波数外の超低周波に振動エネルギーを逃がす事で「静音」をうたう製品がある気がしており、低周波音が気になる人はいろいろと要注意な世の中だよなぁ、と思ったり思わなかったり。

不眠を訴えていた知人の話を思い出した

石づくりの集合建物では床に直接寝ない、とか、マナーとして低い音を床に伝えない等々、住宅様式の変化に合わせて生活習慣や設備も変えていく必要があるのではないか、とは常々思ってまして。

今回の記事を書いていて、当時マンションを買ったばかりの友人から「不眠に悩んでいる」と聞かされた話を思い出しました。

私は幸いそこまでの症状はないのですが、友人の話を思い出してみると、集合住宅ではこの手の低周波公害とか、最近、みんなの生活時間がバラバラな事とかとかがいろんな問題の遠因になってるんじゃ?と、ふと思ったりもしなくはありません。

環境によってはシリコンインシュレーターの方が効果が高い

環境によっては、メラミンスポンジによる防振効果があまり無い場合もあります。その場合は、お椀状のシリコン型を試す手もあります。

興味のある方はこちらの記事もお読みください。

個人的に、クッションフロアで床があまり固くない場合はメラミンスポンジの方が、堅いフローリングの場合はシリコンモールドの方が効果が高い気がします。また、重量物の場合は、一般的な防振ゴムの方が効きますので、環境・機器によって、この3点を使い分けると良いのではないでしょうか。

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この記事へのコメント(2件)

  1. しんしん says:

    4年前

    NASのビビリ音と夜の高音と低音の混在音が気になってきたので、激落ちくんキングを使ってみました。
    驚く程、静かになりました。
    今までオーディオ用のゴム製インシュレーターを中心に使っていたので、この効果は「目に鱗」でした!
    ありがとうございます。

  2. 花粉症歴30年 says:

    3年前

    昨今の空気清浄器は風量も大きく、物によっては
    振動も凄くて、防振ゴムを探していて、こちらの
    サイトにたどり着きました。早速、激落ちくん
    を使ったところ、効果てきめんでした。
    半信半疑でしたが、それはそれは驚くべき
    防振効果でした。先の短い人生ですが、
    他の事にも役立てたいと思います。
    素晴らしいアイディア有難う御座いました。

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