2025年5月10日

ロボット掃除機「Dreame」でベースステーションがない複数フロアで水拭きするコツ【強制モップ洗浄・給水方法】

ロボット掃除機「Dreame(ドリーミー)」で、2階・3階建てのベースステーションが無いフロアでも水拭きするコツ・方法を紹介します。

ステーションが設置されているフロアならモップ洗浄・乾燥・本体への給水まで全て自動でやってくれますが、ステーションが設置されていないフロアではどのようにモッピングすれば良いのでしょうか。

初見だとかなり分かりにくいので、使い方やノウハウを共有しておきます。

この記事では「Dreame L20 Ultra Complete」を前提としていますが、同社の他の水拭き対応機「X50 Ultra」「X30 Ultra」などでも参考になる情報です。

また、最近散見される同社製品をベースとした他社ブランドのロボット掃除機でも参考にできるかと思います。

ステーション無しで水拭きできる広さは?

Dreame のロボット掃除機本体の浄水タンク容量は、80ml 程度とかなり小さめ。

対するベースステーションの浄水タンクは数リッター以上と大容量なのでステーションなしで水拭きできる面積は狭そうに思えますが、実際にはそんなことはなく、建坪 120㎡ クラス(清掃エリア75㎡)の2階建てなら、サブフロアは2~3回の分割でモッピング可能です。

※ 給水なしでも1フロアの半分程度はモッピング可能

実運用上は 10~20㎡ ごとにステーションへ帰還させてモップ洗浄させたくなる、つまり給水できる機会があるので、本体の水タンクの小ささが問題となるケースは稀、というわけ。

また Dreame の水消費の多くはステーションでのモップ洗浄時なので、水拭き時の消費は少ないのも水不足になりづらい理由です。

200㎡ 弱クラスの2階建てであればサブフロアの分割数は3~4回程度。ただしその規模の住宅を取得・維持できるご家庭であれば、各フロア毎に1台づつ購入しても良さそうです。

前提条件

ここからは以下が設定済みの前提として話を進めていきます。

  • マップ作成済み(全フロア)
  • 部屋割りも設定済み

<マップ編集 →「複数フロアのマップ管理」>

  • 住居タイプ:「マルチフロア」に設定済み
  • 地図切り替え方法:「インテリジェント認識」に設定済み

複数フロアでの使用時は、住居タイプの設定を必ず「マルチフロア」にする必要があります。

「地図切り替え方法」の設定のほうは、「インテリジェント認識」でも「手動切り替え」でもほぼ同じ手順でいけます。

コツは清掃開始前に「ベースステーションタスク」→「モップ洗浄」を実行

ベースステーションが無いフロアを清掃する前に、あらかじめ本体へ給水し、モップを濡らすには、アプリの「ベースステーションタスク」から、

「モップパッド洗浄」します。これがマルチフロア清掃時の基本・コツなので覚えておきましょう。

ただしステーション有りフロアの清掃後など、すでにモップ自動洗浄後であればこの操作は不要です

この基本を押さえた上で、ベースステーションがないフロアを清掃する方法を説明しましょう。

オススメは「フロア全体を2~3分割して清掃」。複数ショートカットを作成する方法も

ベースステーション未設置のフロアを清掃する一番オススメの方法は、

「アプリで部屋を個別指定し、フロア全体を2~3分割して清掃する」

です。

具体的な操作の流れは以下のとおり。

1.アプリの「ステーションタスク」→「モップ洗浄」(初回のみ。本体・モップに給水)
2.本体をステーションの無い階へ運ぶ
3.アプリの「デバイスページ」→「マップ編集」画面 → フロア切り替え

4.アプリ画面左上の「部屋」を選択 → マップから掃除する部屋を選択(1~3部屋くらい)→「清掃開始」

5.清掃完了後、手で本体をステーションに戻す(近くで本体のホームボタンを押す)
6.自動でモップ洗浄~給水。完了後「2」へ戻る

これを繰り返せば、ステーションがないフロアでもモップで水拭きできるわけです。

ポイントは、「4」で部屋指定する前にステーションがない階へ本体を運んでおくこと。Dreame は自分がいるフロアを認識しているので、本体のないフロアの部屋はアプリから選択できません。

部屋指定が面倒な場合は、複数部屋を掃除するショートカットを作成しておく方法もあるにはあります。

ただし、アプリ「Dreame Home」のショートカット機能はマルチフロア環境だとかなり使いづらいのが難点。

※ Dreameのショートカットは選択中フロア分しか表示されないので面倒

別フロアのショートカットを呼び出すには、「デバイスページ」→「マップ編集」からフロア切り替え → トップ画面に戻る → ショートカットを実行する操作が必要で、けっこうな手間です。

ということで下手にショートカットを使うよりも、都度、部屋指定したほうが楽。「このエリアの清掃後はモップ洗浄したい」とか「今日はこの部屋は掃除してほしくない」といった柔軟な指示も出せるのでオススメなのです。

清掃中の強制モップ洗浄・給水は「ベースステーション帰還」→「モップ洗浄」

ということで、ベースステーションのない階の水拭きは「部屋を個別指定してフロアを分割清掃」するのが最適解ですが、別解として、清掃中に強制的にモップ洗浄する方法も書いておきます。

清掃中、モップを強制洗浄するには、アプリの「ベースステーション帰還」から、

「途中で引き返してモップパッドを洗浄」する方法があります。

「帰還」という表示なので清掃が中断してしまいそうですが、洗浄後にはちゃんと続きから再開してくれます。

かなり細かくなりますが、具体的な操作手順は以下のとおり。(★は必須の手順)

  1. ★アプリから「ベースステーション帰還」→「途中で引き換えしてモップパッドを洗浄」を押す
  2. 本体で一時停止(電源ボタン短押し。アプリの「クリーンアップ一時停止」でも OK。無視可)
  3. ★本体を(別フロアの)ステーション前へ運ぶ
  4. ★本体で再開(電源ボタン短押し)
  5. (自動)ステーションに帰還 → 給水・モップ洗浄
  6. (自動)モップ洗浄完了後、清掃再開
  7. 本体で一時停止(電源ボタン短押し。無視可)
  8. ★本体を(ステーションがない)元のフロアへ運ぶ(場所は適当)
  9. ★本体で清掃再開(電源ボタン短押し)

複雑に見えますが、押さえるべきポイントは以下3点だけ。

  • 本体のフロア間移動の前後には、電源ボタンの短押しで一時停止・再開
    (アプリからの一時停止・再開でもよい。)
  • 本体の一時停止はしなくてもよい
    (いきなり持ち上げて運んでもよい)
  • モップ洗浄完了後は(ステーションのあるフロアで)自動で清掃再開されるので、早めに元のフロアへ連れ帰ること(多分15分以内)

この方法の欠点は、人が本体・アプリを注視する必要がある事と、人が「モップパッドの洗浄」を逐次指示しなければならない点。

時間で区切ってモップ洗浄するなら、Amazon Alexa や Google アシスタントなどの音声アシスタントで 15~25 分程度のタイマーをセットし、タイマーが鳴ったらモップ洗浄する、という効率化もできなくはありません。

ただ先に紹介したフロア分割技の方が、清掃開始 → 清掃完了 → 通知を見て人手でステーションに戻すフローの繰り返しなので、運用がシンプルなると思います。

今回は、各所のレビューで Dreame 製品のマルチフロア環境での使い方が全く分からない、といった声が散見されましたので、ノウハウをまとめておきました。

さすがは天才が集まる精華大学出身者が立ち上げたメーカーだけあり、機能・性能は文句なしの素晴らしさ。間違いなくオススメ出来る製品なのですが、利用者側にも多少のリテラシが求められる機種のように思います。

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