新定番!大容量ポータブル電源「DJI Power 2000」レビュー。いつもの家電をアウトドア・防災でも。UPSで停電対策にも◯【PR】

ドローンやガジェットで有名な「DJI」から2025年6月10日、最新ポータブル電源「DJI Power 2000」が発売されたので、さっそくレビューをお届けします。
最近はポタ電のブランドとしても認知が広がりつつある DJI ですが、今回の「DJI Power 2000」は大容量ポータブル電源の新定番になりそうな機種。
「DJI Power 1000」ゆずりの驚異的な静音性と充電速度を継承した待望の大容量モデルということで、細かな使用感をお伝えしていきます。
※ この記事は DJI JAPAN の提供でお送りします。
「DJI Power 2000」の特徴と外観
「DJI Power 2000」は大容量 2048Wh のポータブル電源。昨年発売された「DJI Power 1000」から容量が倍になり、設置面積はそのまま。高さだけ高くなりました。

AC 出力は3ポート+ NEMA L5-30R x 1ポート。最大出力は 2700W。ほとんどの一般的な家電が利用可能。我が家の 100V 家電で動作しないものはありませんでした。

USB 出力は8ポート(USB-C 140W x 2 + 65W x 2、USB-A 24W x 4)。USB-C 140W 対応の大容量ポータブル電源は貴重。MacBook Pro ユーザーにも重宝されそう。

ディスプレイは暗所でも視認性の高い発光タイプ。就寝時は画面だけ消すことも可能(電源ボタン短押し)。バッテリー残量、充放電時の電力と残時間、バイパスモード(迂回モード)の利用状況などが確認できます。

SDC ポートからはドローンへの急速充電が可能(要別売アダプタ)。太陽光パネルからの充電時もこの SDC ポートに接続します(要別売アダプタ)。

充電速度の切り替えスイッチ(1200W / 1500W)。1500W なら満充電まで 95分(実測値)と超高速。普段は 1200W でサイクル寿命を確保します。

左側面。冷却用の開口部(縦スリット)が見えます。

右側面にも冷却口。排熱性能はかなり優秀。高負荷でも静音性が高く、もはやポータブル電源より家電の動作音の方が気になるレベル。音を気にする私でも気にならない音質・静かさで、車中泊用途ならまず最初に検討したい機種と思います。

ハンドルは誤って冷却口を塞がないよう配慮された配置。重量約 21.7kg(実測)なので両手持ちがオススメ。

背面はポート類なし。壁面ギリギリに寄せて設置可能。天面は平らで充電中の機器も置けて便利。

上写真の左右上端のネジ穴は、専用台車「DJI Powerシリーズハンドトラック」への固定用です。

デイキャンプでお気に入りの家電を使ってみた
ということで「DJI Power 2000」と一緒に、オール電化なデイキャンプを楽しんできました。
今回使うのは自動調理鍋「ホットクック」と、

「IH グリドル」。「DJI Power 2000」は高出力なので、お気に入りの家電をそのまま使えるのが良いところ。

まずはホットクックにショートパスタ、しめじ、ベーコン、アラビアータソースを入れて、

メニュー名「ナポリタン風パスタ」で調理開始。

ホットクックが頑張っている間に、IH グリドルでアヒージョを作っていきます。

「DJI Power 2000」は大容量(2048Wh)✕ 高出力(2700W)。複数メニューの同時調理も余裕です。

ショートパスタが完成。水気が多かったので煮詰め中。バッテリー残量はたっぷり 81%。

アヒージョも完成しました!

アウトドアでいつもの家電がそのまま使えるのは本当に便利。ふだんの食卓を再現できるので、見た目も華やかです。

オール電化キャンプは、現地での料理の手間よりも事前準備や機器の搬入・設置が作業のメインになります。火を使わないから焦げ付きにくく、洗い物も楽。
今回の消費電力は、ホットクック約 850W(※)、IH グリドル約 1200W の合計約 2050W。食事中の保温にも使いましたが、バッテリー残量は 100% → 73% の 27% 減。これなら宿泊でも安心です。
(※ ホットクック KN-HW24G の定格消費電力は 800W ですが、ピーク時は 850W 以上です)
出力 2000W 以下のポタ電だったら難しかった今回の同時調理。「DJI Power 2000」の 2700W 出力はカタログスペックだけでなく、実際に信頼して使えることが確認できました。
停電時、何をどこまで動かせる?実際に確かめてみた
大容量 2048Wh の「DJI Power 2000」ですが、停電時、どの家電をどのくらいバックアップできるのか、実際に確かめてみました。
まずは 600L の冷蔵庫から。20時間使用してバッテリー残量は 100% → 38% の 62% 減。機種・環境・使い方で結果は変わりますが、翌朝、自宅の太陽光発電が使えるまでのバックアップには十分。かなりの余裕です。

8畳用エアコン。冷房7時間でバッテリー残量は 100% → 24% の 76%減。部屋が冷えた後は 200W 弱まで下がったので意外と長く使えました。熱帯夜や断熱が悪い部屋だと4時間くらいで 0% になるかも。

8畳用高機能エアコン。こちらは他のポータブル電源では相性問題が出やすい機種ですが、問題なく動作。「DJI Power 2000」の素性はかなり良さそうです。

ドラム式洗濯乾燥機。洗濯物満タン+水量多めで洗濯~乾燥まで運転。バッテリー残量は 67% → 7% の 60% 減。停電時でも洗濯乾燥できるのはありがたい。こちらも他ポータブル電源との相性が悪い機種ですが、何の問題もなく動作。

ほかにも色々な小型家電を試してみましたが、我が家の 100V 家電で動作しないものはありませんでした。
カタログスペックだけの高出力・大容量でなく、家電との相性問題がかなり少ない、防災用途でも普段の家電がそのまま使える機種だと実感しました。
かなり使える「UPS(無停電電源装置)」機能
「DJI Power 2000」は「UPS(無停電電源装置)」機能が初期状態で有効なのも特徴。
使い方はコンセントと家電の間に本機を繋ぐだけ。これだけで停電時、バッテリーからの電力供給に自動で切り替わってくれます。(上限 1200W)
色々な家電で試してみましたが、結果は非常に優秀。小型家電はもちろん、エアコンやデスクトップ PC も途切れることなく切り替わりました。
実は、ポータブル電源の UPS 機能にとって "デスクトップ PC" はちょっとした鬼門。機種によっては PC が再起動してしまうケースもありますが、こんな所でも「DJI Power 2000」の素性の良さを感じます。

一般に UPS の切り替え時間は20ミリ秒以下であれば多くの家電が動作すると言われています。「DJI Power 2000」なら多くの家電で UPS 機能が使えそうです。
(※ 生命・財産が関わる重要機器では使わないようにしてください)
補足:UPS機能 - 電源復帰時のAC出力について
「DJI Power 2000」を UPS 目的で購入される方向けに、少し補足しておきます。
本機の UPS の停電復帰時の動作は、バッテリー残量の有無で多少変わります。
バッテリー 残量 | USB 出力 | AC 出力 | 本機の電源 | 本機の充電 |
---|---|---|---|---|
残量あり | 出力 | 出力 | ON | 充電再開 |
残量なし (※) | 出力再開 | 出力 されない (AC OFF) | ON | 充電再開 |
バッテリー残量がなくなるまで放電 → 商用電源復帰した場合は、AC 出力が OFF になり自動では ON にならないので注意。
ただし AC 出力は物理ボタンやアプリから再度 ON にできます。Wi-Fi 接続すれば外出先からも遠隔操作可能。

なお、アプリではバッテリーの使用範囲(充電限度・放電限度)も設定可能。放電限度を下回ったら「DJI Power 2000」の電源を自動で OFF にできます。

超高速95分!1500W急速充電が最速クラス
「DJI Power 2000」は急速充電が超高速。満充電までわずか95分(実測値)と、2048Wh の大容量とは思えない充電速度です。
あまりに充電が速かったので計測した結果が以下。
時刻 | 経過時間 | バッテリー 残量 | 入力電力 |
---|---|---|---|
17:23 | 0分 | 0% | 1500W |
17:50 | +27分 | 28% | 1569W |
18:10 | +47分 | 49% | 1503W |
18:43 | +80分 | 86% | 1507W |
18:49 | +86分 | 92% | 1219W |
18:56 | +93分 | 98% | 995W |
18:58 | +95分 | 100% | - |
もはや 100V 用家庭向けポータブル電源の限界値に近い充電速度に達しています。
1分間に1%以上充電できるだけなく、バッテリー残量 92% 超でも 1000W 級の入力を維持できているのも驚き。
充電速度は物理スイッチで 1200W / 1500W を切り替え可。普段は 1200W 充電でバッテリー寿命やサイクル回数に配慮しつつ、イザというときには 1500W で急速充電できるのです。
1500W 充電時はさすがに冷却ファンが動きましたが、音質が耳障りでないのも印象的でした。
自然放電はかなり少なそう
「DJI Power 2000」の自然放電はかなり少なそう。
満充電 & 電源 OFF の状態でコンセントから外して約2週間放置するテストを行いましたが、バッテリー残量は 100% のままでした。
万が一、電源 ON / AC 出力 ON のまま放置してしまった場合でも、自動で電源 OFF になる機能があるので安心。
自動 OFF までの時間はアプリから変更可能。「設定しない」にすれば無効化もできます。

ソーラーパネルで広がる夢
「DJI Power 2000」はソーラーパネルからの充電にも対応。写真は「IBCPOWER 200W Foldable Solar Panel」(別売)。最大出力 200W、IP67 防水、キックスタンド内蔵で折りたためるパネルです。

ソーラーパネルとの接続には別売のアダプタが必要。写真は「SOLAR PANEL ADAPTER MODULE(MPPT)」。パネルの複数枚接続も可能(機種により枚数制限あり)で、DJI Zignes ソーラーパネルにも対応します。

太陽光パネルがあれば、電源のないキャンプサイトや有事の備えにと、オフグリッドのロマンが広がりますね。
「DJI Power 2000」の仕様・価格

ここで「DJI Power 2000」の仕様をまとめておきます。
容量 | 2048Wh |
バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
AC 出力 | 100-120V、最大25A、50/60Hz (100V時 最大出力 2700W) |
AC 出力 (迂回モード ・充電しながら放電時) | 100-120V、最大12A、50/60Hz (100V時 最大出力 1200W) |
USB-A 出力 | 5V⎓3A / 9V ⎓ 2A / 12V ⎓ 2A |
USB-C 出力 | 5 / 9 / 12 / 15 / 20 / 28V ⎓ 5A |
SDC 出力 | 9-28V DC 最大12A |
AC 入力 | 100-120V AC、最大15A (100V時 最大入力1500W) |
SDC 入力 | 32-58.4V DC 最大60A |
出力時動作温度 | -10℃~45℃ |
充電時動作温度 | 0℃~45℃ |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n(2.4GHz帯) |
Bluetooth | 5.0 |
サイズ(実測) | 約448 x 約225 x 約 323 (mm・含むハンドル) ※ハンドル除く本体幅は約 401mm |
重量(実測) | 約21.7kg |
その他 | DJI Home アプリ対応 |
製品保証期間 | 5年間 |
予定販売価格 | 151,800円(税込) |
詳細情報は公式サイトからもご確認いただけます。
まとめ

ポータブル電源「DJI Power 2000」の特徴をまとめると以下のとおり。
- 2048Wh の超大容量
- 車中泊にも適した最高クラスの静音性
- 最速クラスの1500W急速充電(実測約95分)
- 14台同時充電可能(AC x 4 + USB-C x 4 + USB-A x 4 + SDC x 2)
- AC 出力最大 2700W
- 安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池
- UPS(無停電電源装置)機能
- アプリ対応で遠隔操作にも対応
- 家電を選ばない高い互換性
- ドローンの急速充電に対応
- 太陽光パネルからの充電可(別売)
- DJI 公式の専用台車が運搬・設置に便利(別売)
カタログスペックだけでなく、実使用感もかなり良好。室温高め(常時27℃前後)の我が家でも 1500W 急速充電の速度が低下しなかったり、卓越した動作音の静かさやアプリ接続の安定性の高さもそうですが、使うほどに良さを実感できる機種と思います。
その背後には、無理な小型化・軽量化よりも余裕のある排熱設計や高品質な BMS(バッテリーマネジメントシステム)を重視する、DJI らしいパッケージング哲学が見え隠れするところです。
- 「こんなに静かなら、あんな用途でも使えるかも」
- 「こんなに充電が速いなら、今から充電しても間に合うね」
- 「停電時でもほとんどの家電がそのまま使えるね」
といったワクワク感やロマン、心理的ハードルの低さを、皆さんもぜひ体感してください。
普段のキャンプや車中泊、有事のオフグリッド電源としてだけでなく、UPS(無停電電源装置)目的など幅広い用途で死角の少ない、信頼できる大容量ポータブル電源としてオススメさせていただきます。
コメントを記入