2025年6月17日

【Windows】削除できない不要なパーティションを標準機能で削除する方法とEFIシステムパーティションの作成(diskpart)

Windows で削除できないパーテーションを強制削除する方法を紹介します。

あわせて bcdboot を使った EFI システムパーティションとブートファイルの作成方法も書いておきます。

Windows の環境移行やインストールを繰り返すと、図のディスク3のようにパーティション構成が乱雑になってしまう場合があります。

※ この例では、C ドライブがあるディスクに EFI システムパーティションが存在しない。ここまでパーティションが荒れている場合は、後述の GParted のお世話になるのが良い。

「ディスクの管理」機能から削除できないパーティションについては、(起動ドライブでなければ)今回の方法で削除が可能です。

Windows標準機能でパーティションを強制削除する方法

Windows 標準のパーティション操作コマンドは「diskpart」です。

diskpartの起動方法

「ファイル名を指定して実行」から diskpart と入力 →「OK」で起動。

または、コマンドプロンプトから diskpart を実行。

パーティションの確認・表示

「ディスクの管理」や list disk でターゲットとなるディスクの番号を確認 → disk part 上でディスクを選択 → パーティション表示 の流れ。

DISKPART> select disk 8

ディスク 8 が選択されました。

DISKPART> list partition

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
  Partition 1    OEM                768 MB  1024 KB
  Partition 2    OEM                768 MB   769 MB
  Partition 3    システム               260 MB  1537 MB
  Partition 4    予約済み               128 MB  1797 MB
  Partition 5    プライマリ              235 GB  1925 MB
  Partition 6    回復                 997 MB   237 GBCode language: PHP (php)

パーティションの削除

パーティションを選択 → 削除の流れ。

DISKPART> select partition 1

パーティション 1 が選択されました。

DISKPART> delete partition override

DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。

DISKPART> select partition 2

パーティション 2 が選択されました。

DISKPART> delete partition overrideCode language: JavaScript (javascript)

この繰り返しです。

ブートファイルの作成

EFI システムパーティションを作成してブートファイルを作成する流れは、以下。

DISKPART> select disk 2

ディスク 2 が選択されました。

DISKPART> list partition

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
  Partition 1    予約済み                16 MB  1024 KB
  Partition 2    プライマリ              930 GB   117 MB
  Partition 3    回復                 714 MB   930 GB

DISKPART> create partition efi

DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。

DISKPART> list partition

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
  Partition 1    予約済み                16 MB  1024 KB
* Partition 4    システム               100 MB    17 MB
  Partition 2    プライマリ              930 GB   117 MB
  Partition 3    回復                 714 MB   930 GB

DISKPART> format quick fs=fat32

  100% 完了しました

DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。

DISKPART> assign letter=u

DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。

DISKPART> exit

DiskPart を終了しています...

C:\Users\XXXX>bcdboot c:\Windows /s u:
ブート ファイルは正常に作成されました。Code language: PHP (php)

format 実行前には、くれぐれも正しい EFI システムパーティションが選択されていることを確認してください。

ほかにも diskpart では以下のような対象を操作できます。

DISK        - ディスクにフォーカスを移動します。例: SELECT DISK
PARTITION   - パーティションにフォーカスを移動します。例: SELECT PARTITION
VOLUME      - ボリュームにフォーカスを移動します。例: SELECT VOLUME
VDISK       - 仮想ディスクにフォーカスを移動します。たとえば、SELECT VDISK と指定します。

ボリューム・パーティションの移動・縮小・拡大にはGPartedが便利

Windows 標準の「ディスクの管理」機能では、「ボリュームの縮小」は後方領域のみ変更可能で前方位置の変更はできません。

パーティションやボリュームを自由に縮小・移動・拡大したい場合は、GParted というアプリが便利です。

GParted Live on USB の使用には USB 起動ディスクの作成が必要ですが、その場合 Unetbootin を使う方法がオススメです。

必要に応じて GParted も活用してみてください。

パーティション操作はデータ消失などを引き起こす重大な危険のある操作です。慎重に行ってください。

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