【Windows】削除できない不要なパーティションを標準機能で削除する方法とEFIシステムパーティションの作成(diskpart)

Windows で削除できないパーテーションを強制削除する方法を紹介します。
あわせて bcdboot を使った EFI システムパーティションとブートファイルの作成方法も書いておきます。
Windows の環境移行やインストールを繰り返すと、図のディスク3のようにパーティション構成が乱雑になってしまう場合があります。

「ディスクの管理」機能から削除できないパーティションについては、(起動ドライブでなければ)今回の方法で削除が可能です。
Windows標準機能でパーティションを強制削除する方法
Windows 標準のパーティション操作コマンドは「diskpart」です。
diskpartの起動方法
「ファイル名を指定して実行」から diskpart
と入力 →「OK」で起動。
または、コマンドプロンプトから diskpart
を実行。
パーティションの確認・表示
「ディスクの管理」や list disk でターゲットとなるディスクの番号を確認 → disk part 上でディスクを選択 → パーティション表示 の流れ。
DISKPART> select disk 8
ディスク 8 が選択されました。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 OEM 768 MB 1024 KB
Partition 2 OEM 768 MB 769 MB
Partition 3 システム 260 MB 1537 MB
Partition 4 予約済み 128 MB 1797 MB
Partition 5 プライマリ 235 GB 1925 MB
Partition 6 回復 997 MB 237 GB
Code language: PHP (php)
パーティションの削除
パーティションを選択 → 削除の流れ。
DISKPART> select partition 1
パーティション 1 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
DISKPART> select partition 2
パーティション 2 が選択されました。
DISKPART> delete partition override
Code language: JavaScript (javascript)
この繰り返しです。
ブートファイルの作成
EFI システムパーティションを作成してブートファイルを作成する流れは、以下。
DISKPART> select disk 2
ディスク 2 が選択されました。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 予約済み 16 MB 1024 KB
Partition 2 プライマリ 930 GB 117 MB
Partition 3 回復 714 MB 930 GB
DISKPART> create partition efi
DiskPart は指定したパーティションの作成に成功しました。
DISKPART> list partition
Partition ### Type Size Offset
------------- ------------------ ------- -------
Partition 1 予約済み 16 MB 1024 KB
* Partition 4 システム 100 MB 17 MB
Partition 2 プライマリ 930 GB 117 MB
Partition 3 回復 714 MB 930 GB
DISKPART> format quick fs=fat32
100% 完了しました
DiskPart は、ボリュームのフォーマットを完了しました。
DISKPART> assign letter=u
DiskPart はドライブ文字またはマウント ポイントを正常に割り当てました。
DISKPART> exit
DiskPart を終了しています...
C:\Users\XXXX>bcdboot c:\Windows /s u:
ブート ファイルは正常に作成されました。
Code language: PHP (php)
format 実行前には、くれぐれも正しい EFI システムパーティションが選択されていることを確認してください。
ほかにも diskpart では以下のような対象を操作できます。
DISK - ディスクにフォーカスを移動します。例: SELECT DISK
PARTITION - パーティションにフォーカスを移動します。例: SELECT PARTITION
VOLUME - ボリュームにフォーカスを移動します。例: SELECT VOLUME
VDISK - 仮想ディスクにフォーカスを移動します。たとえば、SELECT VDISK と指定します。
ボリューム・パーティションの移動・縮小・拡大にはGPartedが便利
Windows 標準の「ディスクの管理」機能では、「ボリュームの縮小」は後方領域のみ変更可能で前方位置の変更はできません。
パーティションやボリュームを自由に縮小・移動・拡大したい場合は、GParted というアプリが便利です。
GParted Live on USB の使用には USB 起動ディスクの作成が必要ですが、その場合 Unetbootin を使う方法がオススメです。
必要に応じて GParted も活用してみてください。
パーティション操作はデータ消失などを引き起こす重大な危険のある操作です。慎重に行ってください。
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