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 2025年6月21日

静音性重視のi9-13900HK搭載ミニPC「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」レビュー【PR】

(※ この記事は GEEKOM の提供でお送りします)

今回は、14コア20スレッドの CPU「Core i9-13900HK」を搭載したミニPC「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」のレビューをお届けします。

約11cm x 11cmの超小型でありながら、普段使いには十分すぎる性能を確保。さらにチップの改良により静音性がアップした今回の「2025 Edition」。

手近に設置するので静音性が快適さにつながりやすいミニPCですが、本機は超小型ながら動作音に配慮しているのが特徴。

パワーが必要なときは高速化の余地があるのもポイントなので、そのあたりも含めて解説していきます。

下記2店舗からの購入で3年保証。クーポンコードで5%オフになります。(2025年7月20日まで)

  • GEEKOM公式サイト: terGT13ProHK
  • GEEKOM Amazon店: TERGT13PROHK

「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」の仕様

ミニPC「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition Core i9-13900HK」の仕様は、以下のとおり。

CPUIntel Core i9-13900HK
(14コア/20スレッド・24MBキャッシュ )
GPUIntel Iris Xe Graphics
(内蔵GPU)
メモリデュアルチャネル DDR4 3200MHz 32GB
(SODIMM、最大64GB)
ストレージM.2 2280 Key-M PCIe Gen4x4 NVMe SSD 1TB(最大2TB)
M.2 2242 Key-B(SATA用、空きスロット)
有線LANIntel I226-V 2.5GbE
(10/100/1000/2500 Mbps、RJ45)
無線LAN/BluetoothWi-Fi 6E / Bluetooth 5.2
(M.2 2230 Key-E AW-XB591NF)
I/O
(前面・側面)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A(PD対応)
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
1 x 3.5mm ステレオヘッドセット
1 x SDカードスロット
I/O
(背面)
2 x USB 4 Gen 3 Type-C
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
1 x USB 2.0 Type-A
1 x RJ45
2 x HDMI 2.0
OSMicrosoft Windows 11 Pro(64bit)
本体サイズ約112 x 112 x 38mm
重さ約438g(実測値)
その他VESAマウント対応

ミニPCでありながら14コア・20スレッドのCPU「Intel Core i9-13900HK」を搭載。内蔵GPU は「Intel Iris Xe Graphics」で、事務作業・ブラウザ作業や動画視聴に十分なパワーを発揮。動画編集は軽めのHD解像度まで。ゲームは軽量設定が基本となります。

Intel 機らしくこの世代でも USB 4 が2ポートあるのも特徴で、外部 GPU 接続のアップグレードパスがあるのは面白いところ。

VESA マウント対応で設置自由度も高く、カメラユーザーに嬉しい SD カードスロットが搭載されているのも特徴です。

写真で見る「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」

「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」を写真で確認していきます。

フロントには電源ボタンと USB 3.2 Gen 2 Type-A x 2ポートが配置。左ポートは PD 対応。便利な 3.5mm ステレオヘッドセットも用意。

右側面。ボディは梨地のメタル製。エアフローは側面吸気・背面排気。

左側面には SD カードスロット。ベンチマーク結果はリード190MB/s、ライトは163MB/s。超高速ではないものの、実用上、十分な速度です。

背面。小型ながらポートが充実。DP 対応 USB 4 x 2ポート、HDMI x 2ポートで複数画面出力に対応。USB 3.2 Gen 2 Type-A、USB 2.0 Type-A、2.5GbE 有線LANポートが並びます。Wi-Fi は 6E、Bluetooth は 5.2 対応。

底面。VESA マウントアダプタ用の取付けネジ穴が上下に2つ。

底面のゴム足を外せば内部にアクセスも可能。

付属品は AC アダプタ、電源ケーブル、VESA マウントアダプタ及びネジ、HDMIケーブル(約90cm)、取扱説明書。

AC アダプタは重さ 259g(実測)。BSY 製で出力は 19.0V⎓6.32A 120W、入力は 100-240V、50/60Hz。コネクタがL字→ストレート型に改善されたのが地味に嬉しい。

電源ケーブルは3ピン→ミッキー型。

家庭用コンセントでは、アース付き2ピン→ミッキー型の変換ケーブルがあると便利。

内部構造。M.2 SSD の冷却はサーマルパッド経由でシールド兼クーラーへ放熱。Wi-Fi・Bluetooth アンテナはシールド外の底面に配置。分解時はケーブルに注意。

M.2 SSD は「KINGSTON OM8PGP41024N-A0」を搭載。(ベンチマーク結果は後述)

中央には M.2 2242 Key-B(SATA用)の空きスロット有り。

SSD の下には、MediaTek MT7922 チップセット採用のワイヤレスモジュール「Azurewave AW-XB591NF」が装備。

※ このスロットは M.2 2230 Key-E とみられる。

CPU-Z の情報は以下のとおり。

M.2 SSD のサイズと比較して分かる通り、内部はかなり高密度。基本構造・放熱周りは同社の他製品とほぼ同様の鉄板構成。給気口近くにメモリーとSSDを配置し、SSD はサーマルパッドで放熱板へ放熱しています。

安心のDSP版正規Windowsライセンス

GEEKOM 製品の Windows ライセンスは正規 DSP 版。

私がこれまでレビューした GEEKOM のミニ PC は全てライセンス的に問題なかったので、このあたりも安心して使えるメーカーという認識です。

BIOS更新・Windowsリカバリ提供などのサポートも

GEEKOM のミニPCは、Windows リカバリや BIOS アップデートが公式提供されています。

今回の「GEEKOM GT13 Pro」用のファイルも、以下からダウンロード可能。

Windows リカバリがあればトラブル時や SSD 換装時などに便利。また、GEEKOM の BIOS・EC アップデートは、主にファンカーブの調整や機能追加、RAM の互換性対策が中心のイメージです。

他社ミニPCだと BIOS の配布方法がその辺のクラウドストレージだったり、怪しい BIOS を入れたらブリックしたりと怪談多めの世界だったりしますが、GEEKOM は公式サイトからの配布。私も今までトラブルはなかったので、この業界ではちゃんとしている方だと感じます。

個人的には、BIOS ついでに CPU マイクロコードの更新もあると嬉しいところです。

※ マイクロコードは 0x4112。

BIOS・EC更新方法

良い機会なので、GEEKOM のミニPCの BIOS・EC アップデート方法も書いておきます。

BIOS・EC の更新方法は、先の「公式ダウンロードセンター」から「AutoUpdate」で始まる .zip ファイルをダウンロード&解凍 → USB ドライブ(FAT / FAT32 フォーマット)へコピー → BIOS からブート順を USB ドライブ優先に変えるだけ。

BIOS・EC アップデート前には、BitLocker の解除 → Secure Boot の無効化をお忘れなく。忘れると BitLocker 回復キーが必要になる場合があります。

ベンチマーク結果

「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」のグラフィックは内蔵 GPU「Intel Iris Xe」ということで、3D系ゲームは軽量設定が基本

設定の目安は、例えば PC ゲームだと Steam 版「龍が如く8外伝」が「1280x720(フルHD)、グラフィック品質=低(Intel XeSS = Balanced)」で概ね 60FPS 出る印象。

※ 龍が如く8外伝より ©SEGA

Unreal Engine で開発されたスマホゲームの PC 版だと、「二ノ国:Cross Worlds」がゲーム内解像度「1344x756」相当、グラフィック簡易設定「高い」で概ね 60FPS 出る印象。

※ 二ノ国:Cross Worlds より ©LEVEL-5 Inc. ©Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.

本機は初期状態では静音性重視のコンフィグレーションとなっていますが、BIOS からパフォーマンス重視に設定変更することで高速化が可能。その結果も併記します。

ベンチマークの計測条件は、以下のとおり。

  • ディスプレイは電源側 HDMI ポートへ接続
  • 2025年6月17日時点の全ての Windows Update を適用
  • BitLocker 無効化
  • BIOS ver 1.21 x64、EC ver 0.31 にて計測
    (出荷時の BIOS ver 1.19 x64 よりアップデート)
  • BIOS にて Fan Mode = Auto、Power Mode = Normal Mode に設定
  • 「Performance Mode」は、BIOS にて Power Mode =Perfomance Mode に設定
  • 室温 25~28℃
  • ベンチマーク計測前は5分間以上アイドル

「室温高め」の計測である点に留意ください。

PCMARK 10

※ 下部モニタリンググラフの CPU 温度にも注目。

PCMARK 10 Advanced Edition の各スコアは以下のとおり。

スコアPerformance
Mode
PCMARK 105,6915,951
Essentials9,79510,173
 App Start-up Score12,04912,760
 Video Conferencing Score7,9558,138
 Web Browsing Score9,80510,140
Productivity7,1947,291
 SpreadSheets Score7,4347,457
 Writing Score6,9637,130
Digital Content Creation7,1017,712
 Photo Editing Score11,32612,606
 Rendering and Visualization Score5,0525,706
 Video Editing Score6,2606,376

3DMARK

3DMARK の各スコアは以下のとおり。

スコアPerformance
Mode
Steel Nomad Light1,2121,292
Steel Nomad174188
Time Spy1,8081,969
Time Spy Extreme851913
Fire Strike5,0165,474
Fire Strike Extreme2,4182,586
Fire Strike Ultra1,2411,311
Night Raid17,06219,204

FINAL FANTASY XVベンチ ver 1.3

FF15 ベンチの各スコアは以下のとおり。

スコアPerformance
Mode
軽量品質2,903(やや重い)3,222(普通)
標準品質2,291(重い)2,498(重い)
高品質1,644(動作困難)1,787(動作困難)

※ 設定:1920x1080 フルスクリーン

FINAL FANTASY XIVベンチ

スコアPerformance
Mode
標準品質
(ノートPC)
4,196(普通)6,199(やや快適)

※ 設定:1920x1080 / フルスクリーン / ノートPC・標準品質設定 / ダイナミックレゾリューション 有効 / LOD 有効

Cinebench R23

Cinebench R23のスコアは以下。

スコアPerformance
Mode
Multi Core11,988 pts13,863 pts
Single Core1,745 pts1751 pts
MP Ratio6.87 x7.92 x

Cinebench 2024

Cinebench 2024のスコアは以下。

スコアPerformance
Mode
Multi Core702 pts808 pts
Single Core104 pts104 pts
MP Ratio6.73x7.75 x

SSDの速度

SSD のベンチマーク結果。速くはありませんが、一般的なオフィス作業なら十分なレベルです。

アイドル時消費電力

ワットチェッカーで計測したところ、アイドル時消費電力は 13W 前後でした。

「パフォーマンスモード」で性能UP。ファンカーブのマニュアル設定も

本機は性能重視の「Performance Mode」に切り替えも可能。パフォーマンスアップを実現できます。

「Performance Mode」の効果はまちまちですが、ベンチマークスコアで 4~12.5% アップ程度。タイトルによっては大幅に高速化できる例もあります。具体的な数値はベンチマークの項目をご確認ください。

「Performance Mode」の設定方法は以下。

  1. BIOS を開く(Windows をシャットダウン → 電源ON → DELキー連打)
  2. 「Advanced」→「Power Mode」→「Performance Mode」に設定
  3. 「Save & Exit」→「Save Changes and Reset」

「Performance Mode」では Cinebench の MP Ratio が大きく改善することから、初期値ではあえて低消費電力・静音性重視の設定にしているものとみられます。

逆に Power Mode =「Quite」に設定することで、さらなる静音化も狙える様子。

このほか本機では独自のファンカーブも指定可能。

具体的には BIOS から、

  • 「Advanced」→「Fan Mode」→「Manual Mode」

に設定すれば、CPU Temperature(CPU温度)毎にファンの回転を細かくカスタマイズできます。

とはいえ、本機の自動ファン制御はかなり洗練されているので手動設定を使う機会は少なそう。静音性に拘りがある方や特殊なファンカーブを望む方には選択肢の1つかもしれません。

「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」の総評

レビューを通じて「GEEKOM GT13 Pro 2025 Edition」は、同社製品の中でもかなり静音性が重視されたモデルと感じました。

このサイズのミニPCに「Core i9-13900HK」を載せるロマン仕様でありながら、事務系作業なら冷却ファンの音はかなり静か。負荷が掛かってもファン出力がなかなか 100% まで上がらない「静かに粘る」のもポイントです。

GEEKOM のミニPCは小型で質感が高いため、デスク上などに設置するケースが多いと思われますが、手近に置くからこそ敢えて「実使用感に寄せた静音性重視」が活きるところかもしれません。

パワーが必要なときはパフォーマンスモードに切り替えれば性能アップ。Cinebench の MP Ratio が大きく改善することからも、本機の(ハードウェア的な)冷却能力が十分なことは明白で、サイズを超えた性能も楽しめます。

本機は、この「パフォーマンスモード」の実態を知っているかどうかで、捉え方が大きく変わる機種です。

通常時のベンチマーク結果だけを見て「サイズとCPUに無理がある」「冷却能力不足」と判断するのは誤解で、実際には「クーラーの冷却能力はおおむね不足していないが、通常は静音性重視のモードになっており、必要ならパフォーマンスモードでパワーを引き出せる」が正解なのではないでしょうか。

実は、動画編集などのクリエイティブ作業や重い3Dゲームをプレイしない一般ユーザーがミニPCに求めるものは、小型化・静音性なのかもしれず。

そういう意味では、ブラウザ・動画閲覧・オフィス作業が中心のユーザーに、性能・静音性・サイズ・保証期間・耐久性・コストパフォーマンスの総合点で選んで欲しい機種と言えそう。

内蔵GPUの性能を求めるなら AMD 機か Intel Arc Graphics 搭載機をオススメしますが、特に Intel の新しい CPU は高価になりがち。例えば、メインのゲーミングPCが別にあるなら本機をサブ機として持ち、お下がりの外部GPUを接続して熱容量的にオフロードするのも面白いアップグレードパスかもしれません。

色々な楽しみ方ができるミニPCなのではないでしょうか。

下記2店舗からの購入で3年保証。クーポンコードで5%オフになります。(2025年7月20日まで)

  • GEEKOM公式サイト: terGT13ProHK
  • GEEKOM Amazon店: TERGT13PROHK
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