2025年8月19日

【Windows】PCが勝手に電源ON・スリープ解除されてしまう場合の対処方法

スリープ中の PC の電源が勝手に ON になってしまうときの対処方法を書いておきます。

電源ボタンを押したわけでもないのに勝手に画面が点いてしまう場合に役立つ内容です。

優先度の高い順に紹介していきます。

マウス・キーボード・ネットワークのスタンバイ解除機能をOFFに

PC のスリープが勝手に解除される症状でまず最初にすることは、「デバイスマネージャー」から各機器の「スタンバイ状態を解除」機能を OFF にすることです。

確認・設定方法は以下のとおり。

Windows の「設定」→「デバイスマネージャー」と検索 →「デバイスマネージャー」を開きます。

「デバイスマネージャー」でスリープを解除している原因デバイス(赤枠内が典型例)を右クリック→「プロパティ」を開きます。

※ よくあるスリープ解除の原因デバイスは、マウス・キーボード・ネットワークアダプタ(有線LAN・無線LAN)の3種。例えばマウスを1台しか接続していなくても、内部的にはキーボード+マウスの複合デバイスとして認識されているケースもあるので注意。

機器のプロパティの「電源の管理」タブ →「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す →「OK」を押します。

※「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」の設定項目自体が存在しないデバイスは、勝手なスリープ解除の原因の可能性は低いです。

以上の設定を、スリープ解除の原因と疑われるデバイスの数だけ繰り返します。

勝手にスリープを解除している原因デバイスの例

Windows で勝手にスリープを解除している可能性がある原因デバイスを見つける方法ですが、具体的には以下の機器が候補になります。

  • 「キーボード」→「HIDキーボードデバイス」など
  • 「ネットワークアダプター」→「Wi-Fi」「イーサネットコントローラー」など
  • 「マウスとそのほかのポインティングデバイス」→「HID準拠マウス」など

例えば、光学マウスは動かしたつもりがなくても微妙に動かした判定となっていてスリープ解除の原因となっていたり、またネットワークアダプタはネットワーク上からパケットを受け取ったタイミングでスリープ解除の原因となる場合があります。

対策すべき原因デバイスは機種・環境により異なります。スリープ解除の原因を特定するよりも、総当りで設定・対策してしまうのがオススメになります。

「スリープ解除タイマー」の解除

次に設定を確認したいのが「スリープ解除タイマー」の解除です。これは Windows Update や自動メンテナンスによる夜間の自動起動を抑止する設定になります。

この設定方法は以下のとおり。

Windows の「設定」から「電源プラン」と検索 →「電源プランの編集」を開きます。

「詳細な電源設定の変更」を開き、

「スリープ」→「スリープ解除タイマーの許可」を「無効」に設定 →「OK」を押します。

※ノートPCの場合、電源接続時・バッテリー動作時をそれぞれ設定する必要があります。

設定は以上です。

【上級者向け】スリープ解除の原因を確認する方法

スリープ解除の原因などをより詳しく調べたい場合は、管理者で PowerShell/コマンドを開き、以下を実行する方法もあります。

  • powercfg -lastwake … 直近の起動の原因を表示
  • powercfg -waketimers … 未来の起動予約があるか確認
  • powercfg -devicequery wake_armed … 起動を許可されているデバイス一覧

普段から電源ボタンで電源ON・スリープ解除するようにしておけば、 powercfg -lastwake コマンドで「電源ボタン」と表示されるはずです。

勝手にスリープ解除された場合はこの表示がそれ以外になるので、まずはこの記事の設定を一通り行い、普段から電源ボタンでスリープ解除するようにしたうえで症状の再発を待ち、先のコマンドで本当に勝手なスリープ解除だったのかどうか、また、原因が何なのかを確認するのがよいと思います。

意外と自分がスリープに入れ忘れていた、なんてパターンもありますしね。

\ 記事をシェアしよう! /
Hatena Pocket Line

コメントを記入