【Nova Launcher難民】オススメの代替ホームアプリ3選(代替ランチャー)

Android の超有名ホームアプリ「Nova Launcher」が開発停止している件と、代替となるホームアプリ・ランチャーアプリについてまとめておきます。
「Nova Launcher」は現在、ファウンダーで最後の実働開発者だった Kevin Barry 氏が Branch 社を離れ開発停止状態に入っています。Barry 氏は「オープンソース化の準備」を進めていましたが、Nova Launcher に関する作業中止を指示され頓挫。
アプリは2025年9月11日現在でも Google Play に残っておりダウンロードはできるものの、公式サイトは 404 エラーの状態が続いており、将来の Android バージョンでの動作やアプリ更新が不透明な状況となっています。

Nova Launcher を巡るこれまでの経緯は、以下のとおり。
- 2022年:モバイル計測の Branch が Nova を買収。
- 2024年:チームの大半がレイオフ、実質 Barry 氏一人での開発に。
- 2025年9月:Barry 氏が Branch 退社。「Nova とオープンソース化の作業を停止するよう求められた」と発表。コミュニティ側ではオープンソース化を求める署名運動も始動。
現在のところ Nova Launcher は最新の Android 16 でもほぼ問題なく動作しているため、インストール済みアプリは当面の間、これまでどおり利用できるものとみられますが、ホームアプリはその性質上、特に Android のメジャーバージョンアップに合わせた継続的なメンテナンスが要求されることから、将来に渡って安定利用できるかは見通せない状況です。
Nova Launcherユーザーだった私がホームアプリに求めた条件
そんな状態に陥っている「Nova Launcher」ですが、私がこのアプリを長年愛用してきた理由があります。
良い機会なので、今回はその理由について説明していきましょう。
まず、私は、外出先・移動中の片手操作中は、「画面タップの連続」よりも、スワイプが混ざる操作の方がスマホを落としにくいと考えています。
これを受け、私は次のようなポリシーでホーム画面を構築してきました。
「アプリをフォルダ分けするより、ページや(ホーム画面の)エリアを利用頻度やジャンルで分け、フォルダを掘らずに直接アプリを配置する」
このあたりの感覚は大変言語化しづらいのですが、もう少し頑張って説明してみると、
- アプリを極力フォルダ分けして、フォルダをタップ→アプリをタップ 操作した場合
→ フォルダ・アプリを探す間、親指を画面から離す → スマホをホールドする力がなくなる x 2回必要
→ 特にフォルダを開いてアプリを探している間は、画面を触るとフォルダが閉じてしまうせいで(画面を触れないから)スマホのホールドが不安定になりやすい - ホーム画面のページめくり→アプリを1回だけタップ 操作した場合
→ 画面を左 or 右スワイプ → アプリアイコンをタップ
→ スワイプ中は親指で画面を握り込みつつアプリを探せる → スマホを落としづらい
という感じ。
要は、アプリを極力フォルダ分けせず画面に直接配置&スワイプでページめくりすれば、スマホを握り込んだまま操作できる時間が長いので、移動中や忙しいときでもスマホを落としづらい、というわけ。
そしてこの方針でのホーム画面構築に重宝したのが、「Nova Launcher」の以下の機能群だったのです。
- ホーム画面の何番目のページを初期ページにするか選択できる
- ホーム画面の先頭ページの手前にもページを追加挿入できる
(初期ページから左右どちらにもスワイプ・ページめくりしたい) - ホーム画面のページ単位編集機能の充実
(例:ホーム画面の2番目と3番目のページを入れ替える)
アプリをフォルダを作らず直接配置する利点は他にもあります。例えば、家事中はスマートホーム関連アプリをまとめたページを開いておけば、そのページだけで家事を完結可能。いちいちフォルダを開く手間も不要になります。
こうやって俯瞰すると、全ては「フォルダが嫌い」という私の性格から始まっている気もしますが、ともかく、「Nova Launcher」は Android 向けホームアプリとして早期からこういった需要にも応え、(一時期、動作不安定になった時期はあったものの)長年メンテナンスされてきた実績があったのです。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからはそんな私がオススメする「Nova Launcher」の代替ホームアプリをいくつか紹介していきます。
Nova Launcherの代替ホームアプリ3選
今回紹介する「Nova Launcher」の代替ホームアプリは、以下の3つです。
- hyperion launcher(ハイペリオン ランチャー)
- Smart Launcher(スマートランチャー)
- Lawnchair(ラウンチャー)
代替アプリ1「hyperion launcher」

「Nova Launcher」からの乗り換えで、まず最初に検討したいホームアプリが「hyperion launcher」です。
環境移行の手間を惜しまないならコレ、というアプリですが、一応欠点やハマりどころもあるので、そのあたりも含めて紹介しておきます。
■利点
「hyperion launcher」で私が気に入っている機能は、以下。
- ドック機能(ホーム画面の固定枠)あり
- ドックに検索機能あり
- ホーム画面のページ編集機能あり
- ホーム画面の初期ページ設定可
- 動作が安定・軽量
- ジェスチャー対応(有料機能)
「Pixel Launcher」でもおなじみのドック内検索機能があるのがポイント。かこって検索+通常の検索が画面下部で完結するので、ジェスチャーナビゲーション派は導線がキレイにまとまります。
ホーム画面・ドック・ドロワーのグリッド数もそれぞれカスタマイズ可能。アイコンサイズ・アイコン形状も調整可。無料機能だけでも十分使えますが、有料版を購入すればドックを2行にできるなど、より高度なカスタマイズが可能。

■欠点
- ホーム画面のページ単位編集機能に若干のバグがある
(一番左のページのみ移動できない) - ホーム画面の初期ページ設定機能の動作があいまい
- ドロワーのアプリ名検索に癖がある
(部分一致がヒットしないケースあり) - メニューの日本語対応が不十分
- Nova Launcher からの移行機能にバグがある
(バックアップをインポートできない ✕ ホーム画面が消し飛ぶ) - アプリの一括登録機能がない
欠点のうち、ホーム画面の一番左のページを移動できないバグは、一番左のページを使用しないことで対処できます。(※ アプリを全部消すとページが消えてしまうので、ダミーアプリを1つ残しておくのがコツ)

また初期ページ設定も頻繁には使わないので、実用上、大きな問題はなし。ドロワーのアプリ名検索の挙動の違いも、1日もあれば慣れるでしょう。
そう考えると、英語に抵抗さえなければ環境構築に時間がかかることだけが欠点といえそう。せめて Nova Launcher からのインポート機能が正しく動けば、とは残念に思うところです。
欲を言えば、ドックの検索プロバイダーに「Pixel Search」を選べたり、Google レンズのショートカットがあるとより便利と思います。
私のオススメ設定は以下のとおり(すべて無料機能)。
- Grids → Columns = 5 / Rows = 6(好みで変更)
- Iconography → Desktop → Icon size = 113%(好みで変更)
- Interface → Dock → Drawer indicator を OFF
- Widgets → Google Search → More options… → Start search when drawer opened を ON
英語が苦手な方でも Android の「かこって検索」→「翻訳」を活用すれば使いこなせると思います。

代替アプリ2「Smart Launcher」

今回紹介する代替アプリの中で、最も環境構築に時間が掛からないホームアプリが「Smart Launcher」です。
「Smart Launcher」はホーム画面・フォルダへアプリを一括配置できるのが特徴。ゼロからの環境構築も短時間でできてしまいます。

精度は高くないものの、ドロワーにはアプリの自動分類機能も搭載。自動分類をベースに使いこなすのもありです。

私も実際に試してみましたが、ある程度の環境構築は数時間でできました(インストール済みアプリ数360程度)。
現在のところ、Nova Launcher からの環境移行はできませんが、Smart Launcher 公式が今後12ヶ月以内に Nova のバックアップデータのインポート機能を開発すると表明しているのもポイント。
- A Message for Nova Users(Smart Launcher 公式サイト)
このほか、以下の機能も開発予定としています。
- ホーム画面における無限スクロール
- フォルダのクイックアクション
- ドロワーからの検索機能
- フォルダカスタマイズオプションの充実
もし今後、「無限スクロール機能」+「ホームの初期ページのカスタマイズ」+「ページ単位編集機能」が実現すれば、有力な乗り換え候補になるかもしれません。
一方で「Smart Launcher」には、以下の欠点もあります。
- ドロワー画面で Android 標準の「戻る」ジェスチャーナビゲーションが動作しない
(ドロワーのアプリカテゴリ間移動の横スワイプと競合) - 「ホーム画面の初期ページをどのページにするか設定する機能」「ホーム画面のページ単位編集機能」などが全くない
- ドック機能(ホーム画面の常時固定枠)がない
ベース部分の完成度は非常に高いアプリなので、これらの欠点が問題にならないならば、かなりオススメできる代替ホームアプリになるかと思います。
機能追加の予定が公表されていて今後に期待できるのも、選ぶ理由になるかもしれません。
代替アプリ3「Lawnchair」

最後に紹介するホームアプリは「Lawnchair」です。
「Lawnchair」は Pixel ランチャーのパワーアップ版という位置づけのオープンソースプロジェクト。Pixel ランチャーの機能をベースにホーム画面のグリッド数などの細かなカスタマイズが可能なホームアプリです。
■利点
- ドックの検索バーが Pixel Launcher 風(Google レンズのショートカットがある)
- ドックの検索プロバイダーに「Pixel Search」を設定可
- 旧機種でも「At a Glance」などの新機能を利用可能
- 無料で全機能が使用できるオープンソースプロジェクト
Pixel Launcher 系ということもあり、ドックの検索バーに通常の検索機能だけでなく、音声検索や Google レンズのショートカットがあるのも特徴です。

ドックの検索プロバイダーとして、スマホ内のあらゆる情報を横断的に検索できる「Pixel Search」を指定できるのも大きな利点です。


また、root 端末ならタスク切換え機能として Magisk モジュール「QuickSwitch」の恩恵にも預れます。
■欠点
- カスタマイズの幅が狭い
- 「ホーム画面の初期ページをどのページにするか設定する機能」「ホーム画面のページ単位編集機能」などが全くない
先の2つのアプリと比べるとカスタマイズの幅は狭く、私が重視する「ホーム画面のページ単位編集機能」もありませんが、Pixel ランチャー系でカスタマイズ性の高いホームアプリを探している方には、選択肢の1つとなるでしょう。
さらには、今回の「Nova Launcher」のような開発停止リスクまで考えれば、オープンソースである点も強みと言えそうです。(オープンソースならではリスクもありますが)
まとめ
この他、「Niagara Launcher」などの変わり種もありますが、今回は定番系ホームアプリを中心に紹介してみました。
個人的なオススメは「hyperion launcher」一択。ページ単位編集機能が不要であれば、「Smart Launcher」「Lawnchair」も検討の対象になるかと思います。
今回紹介した中では「Lawnchair」だけが毛色の異なるオープンソースプロジェクト。単純に考えれば開発停止のリスクは少なそうですが、将来的に Google Pixel 標準の「Pixel Launcher」の方針変更があれば、その影響を受ける可能性はあると思います。
このあたりも踏まえて、ご自身に合うホームアプリを選ぶと良いのではないでしょうか。
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