2026年1月30日

「Ryzen 7 9700X」をTDP 105Wで動かす等、自分用BIOS設定メモ(「X870 AORUS ELITE WIFI7 ICE」)

「AMD Ryzen 7 9700X」+「Gigabyte X870 AORUS ELITE WIFI7 ICE」環境で、CPU を TDP 105W で駆動する設定とその確認方法、さらには自分用のメモリ最適設定などを書いておきます。

実はここ数週間、妙にワイヤレスマウスやワイヤレスキーボードのレスポンスが悪いと感じており、原因を調査したところ CPU の TDP が 65W に戻っているのが原因と分かりました。心当たりがあるとすれば、UEFI/BIOS アップデートで設定が飛んでしまったのかもしれません。

今後、同様の症状に会ったときにまたちくちく設定方法を調べるのは面倒なので、自分用にまとめておきます。

CPU設定は「ECO Mode - 105W」

「Ryzen 7 9700X」を TDP 105W で動かすには、「X870 AORUS ELITE WIFI7 ICE」の UEFI/BIOS 設定→「Advenced Mode」→「Tweaker」から以下を設定します。

  • ECO Mode:Enable - 105W

ここが「Disable」「(105Wと書かれていない)Enable」だと TDP 65W になってしまうので注意。

※「Advanced CPU Settings」は後述の「Max CPU Boost Clock Override」の設定で開く折りたたみ項目

以下は TDP とは無関係ですが、(個人的な好みとして)さらに「Advenced CPU Settings」→「Precision Boost Overdrive」から以下を設定しておきます。

  • CPU Boost Clock Override:Enabled(Positive)
  • Max CPU Boost Clock Override(+):200

現在のTDP確認→Ryzen MasterでPPT=142Wか確認

「Ryzen 7 9700X」が TDP 105W で稼働しているかを確認するには、AMD 純正アプリ「Ryzen Master」を使います。

「Dashboard」→「System」または「CPU」を開いて、PPT = 142W なら TDP 105W で稼働しています。

PPT = 88W の場合は TDP 65W のままです。

「Ryzen 7 9700X」の TDP と PBO(Precision Boost Overdrive)の各パラメータの関係は以下のとおり。PBO をマニュアルで詰める方は参考にしてください。

TDPPPTTDCEDC
65W88W75A150A
105W142W110A170A

メモリ設定は「EXPO-5600(EXPO 1)」

併せて使っているメモリ「Crucial Pro CP32G56C46U5」の最適化設定もメモ。

UEFI/BIOS 設定→「Advenced Mode」→「Tweaker」から以下に設定しておきます。

  • XMP/EXPO Profile:EXPO 1

「CP32G56C46U5」のタイミングテーブルは「XMP-5600」より微妙に「EXPO-5600(EXPO 1)」の方が設定を詰めてあるので(CL 50→46)速度的にこちらを選択する格好です。

一般的なメモリのタイミングテーブルの確認方法は、概要だけなら UEFI/BIOS から見られるケースが多いですが、若干見づらめ。一覧で確認するならアプリ「CPU-Z」の「SPD」タブが便利です。

まとめ:AMDプラットフォームでのマウス等のスタッタリングについて

過去、私が使ってきた複数の AMD 系自作PCでも、メモリプロファイルが知らないうちにフォールバックしてパフォーマンス低下していたことがあります。私は PC の操作感に人一倍センシティブなので、たいていは「キーボードやマウス、ホイールのレスポンスが微妙に悪い。キーボード・マウスの寿命?無線環境が悪い?」と毎度勘違いするのですが、この手のケースでは今までのところ、そのほとんどでメモリや CPU 性能が微妙に落ちていたケースばかり。

Ryzen 7 9700X / 9600X をお使いの方で、「マウスやキーボードの反応が "もっさり" する」「急にマウスのカーソルをビタ狙いできなくなった」「マウスのトラッキングに不自然な取りこぼしがある気がする」とお悩みの方は、Eco Mode(TDP)設定を見直してみるとサクサク感がかなり改善するかもしれません。せっかくの Zen 5 の電力効率は落ちてしまいますが。

今回の件がスタッタリングと言えるかは微妙なところですが、このほか AMD 系でマウスのレスポンスが悪いケースでは、BIOS の「Advenced CPU Settings」→「Global C-state Control」を「Disabled」にするのも定番設定。ただしこれは排熱や電力制限に余裕があることが前提な気がしますし、逆にX3Dシリーズではむしろ「Enabled」の方がスタッタリング対策になるとも言われていること、さらには AMD 公式が「Disabled」設定を推奨していないということで、C-state 関連の設定は紹介しませんでした。

あとマウスのスタッタリングといえば、一時期「NVIDIA Display Container LS」サービスの停止も言われてましたよね。

(少なくとも第13世代~第2世代 Core Ultra の)Intel プラットフォームでは HID のもっさり感を感じたことは無いのですが、AMD プラットフォームは伝統的に CPU の省電力機能や電力制限が HID 周りのレスポンスに影響しやすい印象を持っています。とはいえ Ryzen 7 9700X を TDP 105W 運用している分にはもっさり感はほぼ感じないんですけどね。

ちなみに今回の環境では、UEFI/BIOS アップデート時に ECO Mode 設定(= TDP設定)が初期化されてしまったような。他にも意図せずに設定が戻ってしまうケースはある予感がします。停電とか予期せぬシャットダウンとか?

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