超小型・軽量、気軽に使える1kWh級ポータブル電源「DJI Power 1000 Mini」レビュー

今回は、安全性の高いLFP採用&1kWh 級で最小クラスのポータブル電源「DJI Power 1000 Mini」をレビューします。
容量・性能・サイズ・重さ・扱いやすさのバランスが素晴らしく、「DJI が超小型ポタ電を作るとここまで完成度が上がるのか」と驚かされる出来。キャンプだけでなく日常でも使いやすい、満足度の高い1台としてオススメさせていただきます。
※ この記事は DJI JAPAN の提供でお送りします。
※ レビューは全て60Hz動作、および2026年5月時点の最新ファームウェア「v01.00.0300」で検証しています。
「DJI Power 1000 Mini」の概要と写真
「DJI Power 1000 Mini」は容量 1,008Wh のポータブル電源。安全性が高い「リン酸鉄リチウムバッテリー(LFP)」採用機としては最小クラスのサイズで、容積はハンドル込みで約14.4L。

ポートや操作系はフロントに集約。出力は AC x 4、USB-A x 2、USB-C x 2、SDC x 1の計9ポート。

連続出力 800W、最大出力 1000W で、消費電力 800W 以下の手持ちの家電は全て動作しました。相性問題はかなり少ない印象です。
USB 出力は USB-A x 2ポート(5V⎓2.4A 最大12W)と、USB-C x 2ポート(20V⎓5A 最大 100W)の計4ポート。

大容量ポタ電には珍しく、USB-C による本体充電にも対応。移動中の車での継ぎ足し充電など、充電機会が広がる便利な機能です。(※ 最大100W。USB 充電器など出力専用機器で充電)
さらに、緊急時でも安心な巻取り式 USB-C ケーブルを内蔵。長さは約 80cm。平時でも地味に便利です。

AC 出力は計 4ポート。電源ON状態で「AC」ボタンを押すと有効になる仕組み。

AC 出力周波数は 50/60 Hz 切替対応。切り替え方法は「AC」ボタンを10秒長押しか、DJI Home アプリから設定。

AC 入力(コンセント)からの充電速度は 0%→100% が75分、0%→80% ならわずか58分とかなり高速。(実測値)

最大出力300W、最大入力400W の SDC 入出力ポートも搭載。太陽光パネル・カーバッテリーからの充電や、DJI 製ドローンへの急速充電に便利です。

「DJI Power 1000 Mini」は 400W カーチャージャー・MPPT モジュールを内蔵。付属の「MC4ソーラー充電ケーブル」を使えばソーラーパネル(別売)から直接充電できますし、

「DJI Power 車内バッテリー充電ケーブル(別売)」を使えば、いわゆる「バッ直」、つまりカーバッテリーからの直接充電も可能。車でキャンプに行く方ならロマン構成も手軽に実現できます。

本体下部には LED ライトを内蔵。

背面の排気口。低負荷時や 500W 低速充電時の静音性は高め(室温25℃時)。高負荷時はそれなりにファンが回ります。

充電速度はアプリで設定。「急速充電(1000W)」と「低速充電(500W)」の2つからの選択です。

どんな家電を動かせるのか?実機で確認
「DJI Power 1000 Mini」は「連続出力 800W、最大出力 1000W」ということで、実際に「どの家電が動作するのか?」を実機検証してみました。
結論からいうと、本機の「連続800W」には結構バッファがある印象。家電との相性問題の少ないポータブル電源と感じました。
冷蔵庫
冷蔵庫(600Lクラス)は満充電から15時間53分間動作。ただし、途中で10食分の冷凍ご飯を2時間ほど冷やしたので、低負荷ならもう少し長く稼働できそう。

バッテリー消費の実測グラフは以下のとおり。当初1時間と13時間目からの1時間の計2時間は冷凍ご飯10個作っていたので電力消費が多め。停電時のバックアップとして十分な実容量があることが確認できました。

DJI によると 100W~400W の小電力を長時間使う場合、「DJI Power 1000」比で 10% 長寿命化されているとのことですが、実測でも思った以上に長持ちする印象です。
IH調理器
レコルトのIH調理器もテスト。7段階中の4(中火)で加熱。消費電力は 765W 前後。意外と速くお湯が湧きます。この出力でもほぼ1時間は使えるので、鍋や軽い煮炊きもできそう。

ドラム式洗濯機
小型ポタ電の鬼門であるモーター系家電も完走。「乾燥なしの洗濯のみ(すすぎ2回)」で、残容量は 66% → 55% とかなり余裕。動力系家電は定格以上の瞬間負荷が掛かるため相性問題が出やすいのですが、「DJI Power 1000 Mini」は少なくとも我が家では停電時の備えとしてかなり頼れそうです。

電子レンジ
無理かと思われた電子レンジがまさかの完走。「自動あたため機能(出力 500W 相当)」で冷凍ご飯の温めができました。ただし、仕様上の限界出力である約 1000W を数分耐えた格好。これは流石に参考値扱いでお願いします。
電子レンジ側の電力効率や相性、気温、バッテリー残量、ファームウェアに依っては過負荷扱いで停止するかもしれません。電子レンジに関しては、出力 200W 前後の解凍モードなら使える、までで考えておいたほうが無難です。

参考までに、電子レンジ動作中の内部温度は 48℃ 台前半。冷却状況によっても動作可否は変わるかもしれません。

ホットクック
ホットクックの自動調理メニュー「回鍋肉」も完走。約17分間でバッテリー残量は 100% → 78% の 22% 減。2.4リットル版ホットクックの定格消費電力は 800W ですが、実測は 790W 前後。

メニューや環境によっては約 850W まで上がることもあるので、安全を見るなら1.6リットル版ホットクック(定格 600W)までかと思いますが、意外と2.4リットル版ホットクックも使えてしまいました。

デスクトップPC(UPS機能)
「DJI Power 1000 Mini」は UPS(無停電電源装置)としても頼れる存在。
- 「コンセント」→「Power 1000 Mini」→「家電」
の順で接続すれば、停電時、バッテリーからの電力供給に自動で切替えてくれます。
本機の UPS 機能は、切替え時間 0.01 秒以内。家庭用途としては十分すぎる高性能です。実際にデスクトップ PC を接続して十数回コンセントを挿抜してみましたが、PC は落ちませんでした。

さらに、アプリから「AC出力自動復旧」を ON すれば、本体がバッテリー切れになって電源 OFF になっても、停電復旧後(バッテリー残量5%以上になった後に)自動で AC 出力が ON になるように。冷蔵庫などのバックアップ電源としても安心して使えそうです。

このほか、情報系家電や USB 機器も手持ちの 800W 以下の製品で充電できないものはありませんでした。
正直、検証前は「使えない家電が多いのでは?」と予想していたのですが、フタを開けてみれば「連続800W、最大1000W」という仕様はかなり信用できる様子。「小型だが幅広い家電で使えるポータブル電源」であることが確認できました。
小型の太陽光パネル✕2枚構成が思った以上に実用的だった話
小型で取り回しやすさが特徴の「DJI Power 1000 Mini」ですが、小型の太陽光パネル✕2枚との相性が非常に良かったので紹介しておきます。
今回使ったのは、ノートPCサイズに畳める「IBCPOWER 100W 折りたたみ式ソーラーパネル」。小型パネル✕2枚で出力を確保しつつ、手軽さと設置の自由度を両立できる構成です。

5月上旬、晴天時、午前10時台後半~11時台にかけて、なんと 180W 台で充電できました。

100W のソーラーパネル x 2枚で実測 180W は驚きの出力。4分弱で1%ずつ充電できる速度感で、季節と天気に恵まれれば、太陽光発電のスイートスポットである午前10時から午後2時までの間に 60% 以上は充電できそう。
1kWh クラスのポタ電とこれだけの出力の太陽光パネルを、キャリー不要で1人で手で運搬できるというのはかなり魅力的な構成と思います。
今回は別売の「DJI Powerソーラーパネル用MC4パラレルケーブル」を使い、「DJI Power 1000 Mini」の内蔵 MPPT 1系統に太陽光パネル2枚を並列接続しました。

この接続方法を使う場合、電圧などの特性を揃えるため、基本的に同型パネルを同条件で設置した方が発電効率が良いものと思われます。
小型+軽量+大容量を活かした「フットワークの軽さ」が魅力の1台
「DJI Power 1000 Mini」の魅力は、小型+軽量と使いやすい大容量、そして安全性の並立。
スペックだけでなく使用感も洗練されており、例えば、本体の重量バランス1つ取ってもハンドルを軽く押し下げるだけで反対側が浮き、下に手を入れて両手で持ちやすいなど、細やかな配慮がみられます。

今回は、太陽光発電パネルを使った外ロケも行いましたが、旧来の大容量機とは比べ物にならないほど運搬・設置が楽だったのが印象的。
言語化が難しいところですが、1kWh の大容量+コンパクトさ+取り回しの良さで、総合的に見てポータブル電源を使う心理的ハードルがかなり低い機種、というのが「DJI Power 1000 Mini」の正直な感想です。
机上に設置するにも耐荷重量的な不安が少ない約 11.5kg という重さや、サイズ感以上の大容量さ、そしてコンパクトなのに無理な小型化を感じない使用感と、全体として非常にうまくまとまっている機種と思います。
「DJI Power 1000 Mini」の仕様
ここで「DJI Power 1000 Mini」の仕様をまとめておきます。
| 容量 | 1008Wh |
| バッテリータイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 (LFP電池) |
| 充電サイクル回数 | 4000サイクル時、80%以上のバッテリー容量を維持 (標準モード充電時) |
| AC 出力 | 100-120V、50/60 Hz、最大10A (100V時 最大1000W・連続800W) |
| AC 出力 (バイパスモード) | 100-120V、50/60 Hz、最大14.4A (100V時 最大1440W) |
| USB-A 出力 | 5V⎓2.4A (各チャンネル最大12W) |
| USB-C 出力 | 5 / 9 / 12 / 15 / 20V ⎓ 5A (各チャンネル最大100W、同時使用時は巻取り式USB-C 100W+USB-Cポート50Wの最大計150W) |
| SDC 出力 | 9-28V DC 最大300W |
| AC 入力 | 100-120V、50/60 Hz、最大10A (100V時 最大入力1000W) |
| USB-C 入力 | 最大100W |
| SDC 入力 | DC 9-28V、最大400W |
| 出力時動作温度 | -10℃~45℃ |
| 充電時動作温度 | -10℃~45℃ |
| Wi-Fi | 802.11 b/g/n(2.4GHz帯) |
| Bluetooth | 5.0 |
| サイズ | 約314 x 約212 x 約216mm (含むハンドル) ※ハンドル除く本体長さは約285mm(実測・誤差あり) |
| 重量 | 約11.5kg |
| 最大動作高度 | 5,000m |
| その他 | DJI Home アプリ対応 |
| 販売価格(公式サイト) | 56,210円(税込) |
まとめ
今回の「DJI Power 1000 Mini」は、わずか 14.4 リットルの容積に約 1kWh の LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを収めつつ、十分な出力性能とカーチャージャー・MPTT モジュールの内蔵など、大容量、多機能、安全性と使い勝手を高いレベルで融合した機種。業界の新たな基準となるポータブル電源と思います。
大電力が必要な電子レンジなどの家電をそのまま使うなら引き続き「DJI Power 1000」「DJI Power 2000」の強さは残りますが、大容量でありながら非常に取り回しやすい「DJI Power 1000 Mini」はとにかく手軽に使えるのが強み。
それでいて使える家電が多いので、過去にポタ電を買ったが意外と使わなくなった人が再度リベンジするのにもオススメできる機種です。
製品クオリティの高さはもちろん、出力など仕様の書き方も非常に誠実で、ポータブル電源に信頼を求める方にぜひ選んでいただきたい機種と思います。

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